学校卒業後、着物の染元、且告堂で修行(・・・昔でいう丁稚奉公)を積みました。そこで明治生まれの先輩方に教え込まれました。

・・・・・・(その先輩方は江戸時代生まれの先輩方から厳しく教え込まれたことをよく聞かされました。)

この詩染堂で11年間の修行を積み暖簾分けをさせてもらい、独立した直後(30年ほど前)この嵯峨野の地に久利匠を設立いたしました。(現在工房には、大正・昭和・平成へと技術が受け継がれております。)

久利匠の御客様が最前線に出て御客様と直に接するという、私共工房の在り方は消費者の美的感性やニーズをそのまま知ることができ、大変勉強になっております。

しかし、私共の業界には依然古い商慣習が残っており、職人作家が前に出ることにより、同業者や流通業者からのいろいろなバッシングを受けたことも多々ありましたが、職人作家グループの協力と御客様のご支援を得て今に至り、次の時代にあった新しい工房として進出することができました。

これからも本物のよい着物を創り、より御客様に満足して頂くよう、一生かけて修行するつもりです。

工房長 栗山昇三